休憩室

人間を休んでいる

2018年に聴いた良かったアルバム

ようやく締まるね2018

 この時期特有の連続投稿ですね。「良いお年を」といった後に更新してはいけないという法はない。

 

 今年はApple Musicをフルに使おうという姿勢でとにかくダウンロードしては聴くを繰り返したら結構聞くジャンルが広がった。特にエレクトロニカ/アンビエント系に突っ込んだのは激烈に鬱がひどくてメロディを聴くのがきつかった時期があるってのも大きいんだけど、電子音楽系に多い非楽音の使い方に結構感動したりして普通に良かった。

 

 今年発売の奴とそれ以外の奴で分けてやっていこうかなと思ったんだけど、くそ長くなるので今回は今年発売の奴だけ。音楽、良~~~~~

 

聴いた順にやっていくぞ

 

Easter - EP

Easter - EP

  • Ashley Henry & The RE: Ensemble
  • ジャズ
  • ¥1200

  1991年生まれ、イギリスで活躍中のキーボーディストAhsley Henryによるアルバム。ラテンからロバート・グラスパー的なアプローチまで多様な曲が31分という近年稀にみる聴きやすい長さのアルバムに集約されている。鬱か老化か本当に集中力がなくなっているときは10分間も演奏するとか勘弁してくれってなるが、このアルバムは本当に1曲1曲の長さが適切で前半期ヘビロテしていた。ドラマーがトリオ編成の時とクインテット編成の時で交替しているようだけど音の違いが明確に出ていてそれが効いていると思う。全曲好きだけど"Pressure"がスピード感があって好きです。

 

Chris Dave and the Drumhedz

Chris Dave and the Drumhedz

  • クリス・デイヴ&ザ・ドラムヘッズ
  • R&B/ソウル
  • ¥1900

  満を持して登場したChris Daveのリーダーアルバム(以前無料で突如撒かれていた謎のテープは謎すぎて俺の中で謎になっている)。Chris Daveを知らない人に説明すると、現在地上で一番ドラムがうまいおじさん候補筆頭だと思う。

 


Chris Dave and the Drumhedz Actual Proof

 一聴しただけでは一切意味不明なフレーズを入れてくるんだけどその音すべてがなぜかグルーヴィーにはまりどうしようもない。このActual Proofの演奏はかなりまとまっているほうで、今年発売された上記のアルバムだと、ヒップホップ系トラックに多い1曲中での雰囲気の変化も相まってさらにすごいことになっていた。ビリビリ来るリズムが好きな人はまず買って間違いないアルバムだと思う。"Spread Her Wing"が後半のエモすぎる盛り上がりもあって好きです。

 

Kodomo Rengou

Kodomo Rengou

  邦ロックをとにかく通らずに来てしまったのだけどこのアルバムはぐっときた。トリオという編成を核としてできるソリッドなサウンドがほかの楽器を増やしても死んでなくて安易なポップを排している。「報いの一日」と「眼球都市」が好きだな。多分安易にコード弾きを選択しない小編成バンドが好きなんだと思う。「眼球都市」は平沢進っぽさを若干感じたんだけどニワカだからかな。あと純粋に楽器が全員うまい。うまいバンドは好きです。

 

Un Día Cualquiera

Un Día Cualquiera

  • Harold Lopez-Nussa
  • ラテンジャズ
  • ¥1500

  今年もキューバピアノ勢はよかった。Alfredo Rodriguezも出してたけどかなりポップに寄りまくっていたのでこちらを選択。キューバ特有の異常に気持ちいクラーベ、三連符のモタりが楽しめる。"Conga Total/El CUmbanchero"でテクニックが爆発しすべてが灰燼に帰す。

 

  エレキギターでこれだけ静謐な音楽ができるのかと感嘆させられたアルバム。Bill Frisellだぞできて当たり前だろがという話だが、どうもBill Frisellに対してJohn Zornとかとやってた頃のフリーバチバチおじさんという印象があってそれを引っ張っていた。このアルバムで完全にイメージが更新された。まずは1曲目"Pretty Stars"を聴いてどちゃくそ繊細なタッチと多重録音の技巧を味わってほしい。

 

  とにかく"Something For Your M.I.N.D."が良すぎていれた。各人がやりたいことをやり、トラックを丁寧に重ねてずらしてヨレを出してて何かキメてるような気分になる。Tiny Desk Concertでの異常な絵面が良かったですね。


Superorganism: NPR Music Tiny Desk Concert

 

Geography

Geography

  • Tom Misch
  • エレクトロニック
  • ¥1500

  Jacob Collierといいどうしてイギリスはクソ若い才能が次々と出てくるのか。Tom Mischは21歳。アシッドジャズの確かな影響の上に積まれる斬新なコードワーク、ヴァイオリンなどを用い、小編成にまとまったアコースティックな雰囲気。。。"Lost in Paris", "It Runs Through Me"が最高。

 

Understander - EP

Understander - EP

  • Please Will
  • エレクトロニック
  • ¥600

  一番鬱だった時に一番聴いた。人間味が一切ない音の構築物といった感じ。作業用BGMとしてずっと回していましたね。"Power"か結構重ねてある音は多くて豊かなはずなんだけど無機質なんだよなあ。こういうのをIDMというんですか?どうやら違うらしいですが。僕はジャンルっていう概念全然好きじゃないんだけど、人に音楽を説明するうえでやっぱ便利なのは便利なんだよな。エレクトロニカでは範囲が広すぎる気がするし。ビートはかっちりでてるからアンビエントではないと思うけどデトロイトテクノほど踊れる感はないしなあ。

 

Moe Moe - EP

Moe Moe - EP

  • Moe Shop
  • ダンス
  • ¥1500

  一番最初に紹介した"Easter"と並んで今年一番聴いたアルバム。なぜこのジャンルに行きついたのか思い出せないけど、確かYunomiの「インドア系ならトラックメイカー」あたりを聴いてたどっていったのかな。この歳になってようやくアニメ声と打ち込み系音楽との相性に気づきました。Moe Shopのトラック、3次元としか形容できない深さのあるビートが流れていて、グルーヴと声で二重に気持ちがいい。メンヘラが加速しそうな歌詞ばかりなのは内緒だ。"Virtual"を一時期めざましにしていました。

 

The Return

The Return

  • Kamaal Williams
  • ジャズ
  • ¥1500

  とにかくYussef Kamaal名義の"Black Focus"が良すぎたためどうかと思ったけど相変わらず最高だった。こうしてみると今年はイギリス発の音楽ばかり聴いているな。ただ僕はYussef Dayesの機械みたいなビートが好きなんだ……!またやってくれ!このアルバムだと"Catch the Loop"のスピードがかなり出てていい。"Black Focus"よりも特にスネアの音に関して人間味がある。

 

Expectations - EP

Expectations - EP

  • SPELLWRKS
  • エレクトロニック
  • ¥600

  今年ヘビロテしたエレクトロニカ系のアーティスト、SPELLWRKS。基本的に配信だけでアルバムを出していてどういう人間なのか謎。説明しづらいけど、僕はこういうタイプのビートが好きなんだな。これを最初に聞いてあさりまわった。一番好きなアルバムは今のところ"1986"だな。割とおとなしいアルバムだけど"River of the Gods"でのキックとスネアの関係性からこの人のビートを察してほしい。

 

  「POP TEAM EPIC」の厚みが飛び抜けていて通しで聴くと面白くなってくる。あと掟ポルシェは何を言っているんだ。「どうして!ルイ先生」は発想が悪い。

 

Palimpseste (Voyage imaginaire dans les ruines de Detroit)

Palimpseste (Voyage imaginaire dans les ruines de Detroit)

  • Sylvain Daniel & Palimpseste
  • ジャズ
  • ¥1500

  フランスのJ Dillaみたいなトラックしてんなお前な。"Intro"から"Game On"の流れを聴いてもらえれば大体このアルバムが正解であることがわかると思います。ベースライン気持ち良すぎんよ~~~

 

  「おにぎり~~おにぎり~~~」

 

 どうした?

 

The Teller (Aquila)

The Teller (Aquila)

  • エリック・ハーランド
  • ジャズ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

  なぜかこれだけちゃんと表示できなかった……Eric Harlandの"13th Floor"です。

現代ジャズにおける最強バンド"Voyager"が帰ってきた。ギタリストがJulian LageとNir Felderの二人体制になりメカニカルなサウンドに強くなったことが"The Teller(Aquila)"で示されている。上の記事でChris Daveが地上最強のドラマーであることを示唆したけど、Eric Harlandもその候補筆頭。細やかな音色の使い分けと音のつなげ方。ビートを損なわずにほかのメンバーと一緒に歌うような演奏。"Contrast"ですべてが高まる。

 

草木萌動 - EP

草木萌動 - EP

  • 長谷川白紙
  • J-Pop
  • ¥1500

   年末に突如出現した新星。日本人でこれだけ自然にリズムモジュレーションとポップを合成させられた人間がかつていただろうか。恥ずかしながら「キュー」がYMOのカバーであることを知らなかったのだけど、原曲と聞き比べてみてもうまく当時の雰囲気を保ったままコードやリズムをアップデートしている。「草木」を聴いて躁転しよう。なんだこのコードワークはぁ?面白すぎて死んでしまう……

 

いい年だった

 こうしてみるとほんとに大量に聴いてよかった。好きな曲やアーティストが去年までより格段に増えた。まだまだ聴きたい音楽が広がっている。邦楽をあまり聴かずに今までやっていたから来年はもう少し日本語の曲を聴いていけたらいいなと思う。詞が全然頭に入らないたちなんだけど、一回意識的に修正をかけていくと後々いいことがありそう。まあでもあんまりギチギチにやっていたら義務感に縛られて何も楽しくなくなるし、好きに聴いていこうな。

 

 では、よいお年を~~~(2回目)

 

Hondarribia ametsetan

Hondarribia ametsetan

  • Coro Mixto & Javier Busto
  • クラシック
  • ¥1500